スポーツ用度付サングラスのレンズについて分かりやすく解説
スポーツ用のサングラスは、風の侵入を防いだり、横から光が入らないようにフロントの球面が強く入っています。6カーブから、8カーブくらいのR(アール)がついています。
通常の眼鏡のレンズは、それとは逆に、出来るだけフラットな状態で入るレンズが使われています。これは、眼鏡枠に合わせたレンズという視点からです。
そのため、通常のレンズは、外面非球面や、両面非球面というレンズの機能性を高めた物が使われています。特に両面非球面は、大型コンピュータで計算された最も歪みの少ないレンズとされています。(高価ですが。)
それに比べて、スポーツ用のレンズは、外側のカーブを合わせないといけないためにフラットなレンズが使えません。
(フレーム自体を曲げて、通常のフラットなレンズを入れている商品もありますが、これですと、見た目はスポーツ用に見えますが、風の侵入を防いだり横からの光を遮ることができません)
そのために開発されたレンズの設計が、スポーツ用内面非球面設計レンズです。
通常の内面非球面レンズと違うのは、スポーツ用のレンズはカーブが大きいために、再度にいくほどに歪みが(プリズムの発生)大きくなる点を改良しているということです。(度数や、乱視軸を補正して作られています。)
また、枠に応じたカーブで制作されるために、1枚1枚、オーダーメイドで
作られることになります。(そのために、高価になってしまいます)
また、ミラーと付けたり、特殊なレンズー偏光、調光レンズの要望も多く、あらゆる機材を取り備える工場で加工しないといけません。そのために作製できる工場が少なく、一般のお店ではお取り扱いしているところも限定されています。
レンズの加工について
このようなスポーツレンズですが、圧倒的に軽く、リムの無い物の需要が多いです。これは、出来るだけ視界を大きく取りたい、ということと、全体を軽くしたいというご要望からです。ただ、こちらの加工も一般的でなく、特殊な機械での1個1個の正確な5軸の加工が必要となるもので、できるお会社も限られています。そのため、レンズのみならず、加工にも大きな料金が発生してします。結果として、市場には、高価な物しか出回っておりません。
弊社の実績
このスポーツ用内面非球面レンズは、まだ、発表されて10数年しか経っておらず、比較的、新しいレンズの部類となります。
そのレンズを弊社は、10年前から採用、検討して商品化して参りました。
その間、製作しましたレンズは、3,000 ペアを超えています。
なぜ弊社がこのレンズを、このように安く供給できるのか?
- フレームを自社企画で生産
もちろん、サングラスのフレームはたくさんありますが、すべてのデザインに対応せずに、弊社が直接生産している物に限定しているために、コストが抑えられています。
- レンズの一貫生産
弊社の中国の取引先で、こちらのレンズの一貫生産をしていることにより、低価格化を図っています。このレンズは通常、レンズ玉製作・度数出し加工・表面処理・レンズカットという工程を、2〜3社に分けて生産するのですが、これらをまとめて一か所ですることによって、効率良く、また安くすることが可能になりました。
世界的に有名なブランドでも、同じレンズ設計・加工技術で製作を行っています。
工場について
こちらのレンズ工場は、世界基準の工場で、世界最大の規模を誇るレンズメーカー、(仏)エシロール社の調光レンズ、トランジッションの認定工場にもなっています。また、日本のレンズの中国・アジアにおける代理店として販売もしています。
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